2画面スマホ「Surface Duo 2」よ、さらば
2023年5月18日
2023年5月18日
ここ4年間ほど2画面スマホを使っている。
家では基本的にPCをデュアルモニターで使用している為慣れ親しんだマルチタスクを出先でも実現させるのが採用に至った大きな理由だ。
最近幅を利かせている2画面スマホと言えば「Galaxy fold」シリーズや最近発表のあった「Pixel Fold」等がメジャーどころであるが、これらの機種はマルチタスクの為の用途というよりはスマホとしてもOK、2画面利用のタブレットもどきとしてもOKといったコンパクトな持ち運び感でありつつ大画面というのがウリになっていてどうも自分にはマッチしない。
1台目の2画面スマホは「LG G8X ThinQ」である。
恐らく存在すら知らない人が殆どではあるがこれが恐ろしくマルチタスクという用途に特化したスマホで「Surface Duo 2」を所持している今も結局メインスマホはこちらを使ってしまっている程によくできている。
こちらの機種のべた褒め記事も今度書きたいが今回の主役は「Surface Duo 2」であるので話を進めていく。
G8Xは2019年の下期に発売した機種でかなり酷使した結果、処理落ちやクラッシュが良く見受けられる様になってきたり、有機ELパネルのせいもあってか焼き付きも目立ったり、バッテリー持ちも悪くなってきており明らかな寿命が見え始めてきたのが2022年の秋頃だった。
ここまで惚れ込んだ機種は他に無いので本当は後継機種があればそれが欲しかったのだが、LGはスマホ事業から2021年時点で既に撤退しており残念ながら存在しない為同様のコンセプトのスマホを探すことになった。
そこで白羽の矢が立ったのが2台目の2画面スマホになることになる今記事の主役「Surface Duo 2」である。
決め手は...実は消去法的で、日本で流通している現行機種の2画面スマホが「Galaxy fold」シリーズか「Surface Duo 2」しか無く、
私自身の最頻使用アプリが「艦これ」であることに選択の比重を置いており、
店頭で両方のスマホの使用感を試したところGalaxyは単一の画面がかなり細長のディスプレイになっており、基本PCのディスプレイの比率に準じた艦これアプリが分割画面だと非常に使い辛いだろうということが想定されたので除外となった。後値段が糞高い。
「Surface Duo 2」は単一画面の比率がかなりPCのディスプレイのそれに近く艦これはやり易そうであったが、その分横の太さがあり携帯性に乏しいという欠点は明らかであったが
丁度そんな検討をしているときにMicrosoftの在庫一掃の為のキャンペーンで20万円がほぼ半額の10万円ちょいの値段に設定されていたのでタイミングは今しかないと22年末に購入したのであった。
ここからが「Surface Duo 2」を約半年利用したマルチタスク信者から見る利点と欠点の感想である。
①PCの基本的なディスプレイの比率に近しい画面比率
これは私の使用用途と非常に相性が良く、上画面はYouTubeで下画面がAndroid版艦これ。
ほぼ4:3の画面比率は横長のシネスコサイズの映画作品以外とはマッチしやすく、単画面でも非常にダイナミックな動画体験を提供してくれる。
しかも下画面の艦これなんかは正にベストサイズと言っても過言では無い収まりっぷりだ。
つまり元々の主プラットフォームがPCのサービスの使い勝手は普通のスマホよりも良い場合が多いのだ。
上の写真の通り非常に発色が良くきめ細やかで美麗だ。
哀しきかな以上が利点で以降が欠点となる。
不便な点・欠点
①スマホとして特殊すぎる画面比率
先ほど画面比率を利点で褒めはしたがこれが大きな欠点も産み出している。
これはTwitterアプリのスクショであるが縦スクロールの情報に特化したSNSでは一画面の情報量が画像付きツイート1つ分位しか表示されないのである。
使いにくいどころの話でなく使用不可能と言っても過言では無い。
一応私はブラウザ版Twitterを起動しブラウザアプリで比率を調整し何とか使用していたが、このように一般的なスマホに適応したアプリが悉く使い辛いというのは非常に厄介だ。
②マルチタスクスマホとしてのUIが洗練されていない
これは「LG G8X thinq」というマルチタスクのお手本の様な機種を愛用していたからこそ見えた欠点であるが、
例えば2つのアプリを起動したときに両方共から音声が流れるアプリだったとしよう。
この場合各々のアプリの音量を調整する機能というのがUIとして存在していない為、音量ボタンを押すと両方共のアプリの音量の大小が変化してしまう。
マルチタスクの上ではかなりめんどくさい仕様で、片方の音声だけ聞いて片方はミュートにしたくてもアプリ内の音量設定をわざわざ弄りに行かなくてはならなくなる。
この点をG8Xはアプリ毎の音量ミキサーを搭載することで利便性を高めていたのでSurfaceの敗北である。
また、横置きで使用するときにデフォルトのキーボードだと以下のスクショの様にキーボードが文字を打つ対象のアプリに被さらずわざわざ1画面を占有するというこれまた厄介な仕様が存在する。
片方の画面で文字を打ち始めるともう片方のアプリは強制的にバックに追いやられるのでこれだと肝心のマルチタスクが出来やしない。
一応回避策としてキーボードをポップアップ表示にすれば文字を打つ対象のアプリの上にキーボードを被せることが出来るが、今度は折角画面が大きいのにちまちまとポップアップのキーボードを打つ羽目になるので別のストレスが生じてくる。
他にも片方のディスプレイを消灯したりとかもスイッチ1つでできずだったり、一部動画サービスでもう片方の画面に触れると再生が停止してしまったりと、使えば使う程痒い箇所が増えてきてしまう。
③タップ感度
タップした覚えのない箇所にタップ判定が出てしまったり、逆にいくらタップしても反応しないということが購入当時に多々あった。
これは、画面が大きい分タップの為に伸ばした指の付け根が別の箇所に触れてタップ判定になったりするせいであるのだが、やけに誤タップが頻発するほどディスプレイが敏感で
その対策として結局べったりと手を付けて持つのではなく、指をわざわざ浮かせながら操作することになってしまった。
大まかな利点と欠点はこんな所だろうか。
マニアックな利点とスマホとして大きすぎる欠点が相まり手放すことを決意したのだ。
「Pixel Fold」が安価だという前予想があったのでそれまでの繋ぎかなとか思っていたのだが結局25万と到底手の出せない価格で発表されたのでげんなりだ。
こうなると次に買う2画面スマホは中国版ではあるものの比較的安価で高品質、取り回しの良さげな「OPPO Find N2」になるだろうか。
現在直輸入するかどうかを目下検討中である。
さらば、「Surface Duo 2」よ。
お前は使い辛かった!
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